2011年9月19日(6日目) アクス(阿克蘇)からホータン(和田)へ
今日は6時20分起床。本日は観光は無し。ひたすらホータン(和田)へ走るだけ。タクラマカン砂漠を北から南へ横断する。2007年11月に新たに出来た道です。ホータン河沿いに南下するので、比較的潅木などが多い。
8時から朝食。朝食は毎朝バイキング形式ですが、今日はチョット多く手が出てしまった。シシカバブーもなかなか美味しい。9時15分に出発。アクス(阿克蘇)では見るべきところは無いと言うことで、観光はなし。新疆では郊外に出ると両側にポプラが植えられている所が多い。家を建てるのにも木材にはポプラが使用される。でも、何でこんなに詰めて植えるんだろう。大きくなると隣とくっつてしまいそう。又、土の上が白くなっているところが多い。これは重曹だそうだ。新疆では重曹が多いので、重曹を含んだ草を食べる羊肉が美味しいとの事。こんなに重曹があっても植物は生えるんですネ。
朝食 ポプラ植木 一面重曹
又、シーズンでもあり、綿花摘みを良く見かけた。列車での出稼ぎ人が、そこここで働いているのだろう。この辺りは本当に綿花畑が多かった。
又、旅行中、何箇所かに大きな池を見た。ガイドは「ダム」と言っていたが、大きな湖のような池。貴重な水を貯めているのだろうが、砂漠地帯にこんなに大きな池があるなんて、想像を超える大きさ。途中トイレタイム(勿論青空トイレ)の時に柔軟体操。一日中バスの中なので少しでも体を動かさねばと添乗員K女史の配慮。
綿花摘み 広い池 柔軟体操
2時間半走って、右折した所でタリム河の橋を渡る。このタリム河の最下流が、あのさまよえる湖で有名な「ロブノール」。ロブノール湖畔に楼蘭の都があったと言われている。ここの水量は多いが、水不足の中国、水の使用量が増え、現在ではタリム河も途中で消滅してしまい、ロブノールまで行き着かない。したがって、現在、ロブノールは無いとの事。はるか昔の物語だけでした。タリム河橋(4Km)を渡るとここからいよいよ「タクラマカン砂漠」となります。「新砂漠公路」のゲートを通過し、タクラマカン砂漠へ。丁度12時です。
タリム河橋 新砂漠公路ゲート 砂防柵
「新砂漠公路」は全長424Kmの舗装道路。砂漠の中なので、砂で埋もれてしまわないように、両サイド30〜50m幅で砂防柵が設置されている。葦の茎を植えてあるようですが、こんなに低くて良いのかナ。又、424Km全てに葦の植樹をするなんて、考えただけでも目がくらむ。中国人の偉大さ??なのか。?? 又、424Kmの間には2箇所のドライブインが設置されているだけ。他は延々と砂漠。とは言っても、砂だけではなく、低い潅木は目に入る。でも、日影をという程大きくない。そんな砂漠の中、ヒッチハイクが二人、自転車が3人走っていた。大丈夫なのだろうか。?? 途中で故障した小型バスがあり、次のドライブインまで運転手のみを同乗させた。待っている他の人は、あんなに暑い中どうしているのだろう。??
そんな事を考えていたら、又、添乗員K女史の配慮が出てきた。昨夜ホテルで握ったという「塩むすび」と梅のおやつ。タクラマカン砂漠の真ん中で塩むすびとは、本当に美味しい。只今13時。
砂防柵 砂防柵 塩むすびと梅
余談ですが、こちらに来て、中国政府がこんな田舎で異民族の地を手放さない訳がわかったような気がする。この地方には、金、石炭、石油そしてレアアースがたくさんある。資源の宝庫みたいな所。これからの事を考えれば、中央政府の腹の中にはこれがあったのかと言う思い。
そして、この砂漠の中には余分な飾り物もある。馬や駱駝、ぞうなどの飾り物が路肩に置かれている。ポツンとひとつだけ置いてあるところもある。中国人のセンスの無さを感じる。しかし、広い。
タクラマカン砂漠 余分な飾り物 タクラマカン砂漠
やっと二つ目のドライブイン。ここでトイレ休憩と昼食。食事はラグ麺だけ。結構な量がある。ここのトイレは何とか入ることができた。一般の食堂のトイレは、日本人では理解不能なところも多い。今15時。
再びタクラマカン砂漠をホータン(和田)へ向かって走る。砂漠のアチコチにつむじ風が見える。多い時には一度に2、3個同時に見える事もある。シーズンには大きな竜巻になるのかナ。この辺から舞い上がった砂が、黄砂となり日本まで飛んで来るんですネ。
ドライブイン 昼食ラグ麺 砂漠つむじ風
中国でビックリした事。砂漠の真中でも、3000mの山の中でも携帯電話が普通に通じる。タクラマカン砂漠の中で、日本からのメールを3回受信した。たまに大きな鉄塔を見かけたが、砂漠では見てない。恐るべし中国はここでも。
途中で買ってきたナンが配られた。これ全部はとても無理。これ2枚をみんなで分け合う。地方により大きさや味も異なる。これが一番大きなもの。唐辛子がかかっていて美味しかった。現在17時半。
タクラマカン砂漠 休憩時 大きなナン
ホータン(和田)まであとわずかのところに見晴台があった。砂漠の中だが、一方にオアシスらしいものが見えた。ホータン方面なのだろう。小高いところから写真撮影。皆さんまだまだ元気。長い旅なのでリタイヤ後の方がほとんど。大部分の方が大先輩。でも、年齢なんて関係ない。頼もしいメンバーばかり。
タクラマカン砂漠見晴台から
ようやくホータン(和田)に着いた。18時半。ここも他の都市と変わりなく、思っていたより大きい。ただ、イスラム色は強くなったようだ。人口30万人ほど。現在は新疆で最もウイグル族の割合が高い地区。ホータン(和田)は古くから玉の産地として有名。今晩のホテルは「玉都大酒店」、2連泊です。ホテルで夕食。大きなハミ瓜を出して頂きました。現在19時半。
白玉河 ホータン市内 夕食 ハミ瓜
今日は2回目の洗濯、連泊3回のうちの2回目。3回洗濯すれば何とかなるだろう。洗濯後、窓の外、「団結広場」にはたくさんの市民が集まっている。21時ですが少しだけ出かけてみました。家族で歩いている人も多いし、お母さん連が集まって集団で踊っているグループもある。モダンダンス、フォークダンス、ソシアルダンス、いろいろなグループが居る。それぞれ大きな音源を持ち込んで、楽しんでいる。太極拳は見当たらない。時代は変わりつつあるのか。??
22時前に部屋に帰り寝たが、眠りに着くまで外の音楽が聞こえていた。22時半。
ホテル前団結広場