2011年9月16日(3日目) トルファン(吐魯番)からクチャ(庫車)へ

 

今日は6時半起床。携帯電話を電源自動ON/OFFとしてあり、朝6時25分ON。この音が私の目覚まし代わり。日本ではその前6時に毎朝起きています。
7時半から朝食。旅ではどうしても食べ過ぎる。日本に帰った時の体重が心配。控えめ、ひかえめ。
8時45分に出発。朝一番で市内のバザールへ行く。現地は約2時間遅れなので7時前の感覚。まだ開店準備中で閉まった店が多い。それでもナン(現地の焼パン)、肉屋などの食べ物関係は販売している。道端でヨーグルトを売っているおばさんが居た。こういう物は興味津々のわたしですが、さすがに中国で火が通っていない物は遠慮しておきます。そうでなくても、朝ホテルを出てから、夕方ホテルに入るまで、まともなトイレに入れる確率は極わずか。ほとんどが青空トイレです。勿論女性も。ここから奥地に行けば、毎日が青空トイレの連続。この辺の事情は変わりなしです。奥地ですし、中国ですから。一昨年に行ったチベット(拉薩)のほうがトイレ事情は良かった。観光施設にはまともなトイレが有ったから。男は何とでもなりますが、女性は大変ですが、そこは添乗員のK女史の的確なる判断で、問題は起こりませんでした。トイレの写真はやめておきます。

    
バサール入り口             バザールと赫さん           ヨーグルト売り

 

 そして9時20分「カレーズ」へ。「カレーズ」とはペルシャ語で地下水。トルファンの水はカレーズが生命線。天山山脈の地下水脈から地下水路を掘り、トルファンまで引き入れている。その数約千五百本以上。河川も湧き水も無い地方は、カレーズが無ければ成り立たない。水は大変に貴重であり、少ない。又、水圧も弱い為、駅でも水洗トイレが詰まっている。又、トイレの話になってしまった。深さ地下数メートルから数十メートル、最大67m、長さは3Km〜10Kmといわれている。オアシス都市は水系で3タイプある。河川、湧き水、カレーズがある所。トルファンはカレーズを代表するオアシス都市。

    
カレーズ

 

 トルファンの産業は農業が中心。特産物はブドウ、ハミ瓜、綿花など。いたるところにブドウを乾す小屋が見える。そんなブドウ農家に寄った。いろいろな種類の乾しブドウとハミ瓜を試食。気に入ったものをみやげに買う。私は、前回も買ったので、今回はパス。試食だけは充分にさせていただいた。日本で買うよりも安いが、現地では決して安くない。この農家のご主人は日本語がペラペラ。全ての説明がスムーズ。ガイドさんよりうまい。感心してしまった。独学でこれだけ話が出来れば、日本での生活でも何の支障も無い。それを言うと、日本は物価が高いからと言われてしまった。恐るべし中国人。!!

      
ぶどう畑                ぶどう農家               ご主人

 

 ところで、中国でも高速道路を走行時にはシートベルトを着用する事になっているらしい。ところが、バスにはシートベルトの設備が無い。別途ベルトのみを用意し、座席毎固定する。座席を移動する時は、シートベルトも外して持って移動する事になる。移動式シートベルト、中国で新しいものを見た感じ。??
現在9時半。これからトルファン駅に向かい、南疆鉄道にてトルファンからクチャ(庫車)まで約14時間弱の列車の旅。トルファン駅の前にはクチャ(庫車)アクス(阿克蘇)方面に綿積みに出かける労働者でごった返している。その間をぬって特別待合室で一息。ここでも人々の熱気は凄い、圧倒される。待合室で、列車内で飲む「楼蘭ワイン」を一本買った。前回の時にも列車内で飲んだがおいしかった。

    
移動シートベルト            トルファン駅前             トルファン駅前

 

 列車に乗り込み12時2分に出発。皆、大きな荷物を持っているので整理するまでが大変。軟臥(1室4人2段ベット)の席を決め、バックをベットも下に押し込む。私は若い方なので(このメンバーでは)上のベット。今までより天井が低い。? この車両は2階建て車両でした。初めての経験です。落ち着いたところで4人で自己紹介。同室の方の住所、名前がやっとわかった。書き留める。そのうちに隣の食堂車で昼食。13時過ぎです。プラスチックパックのお弁当。周りの外国人も同じものを食べているので、この列車の決まったメニューなのかもしれない。量は満足。外は荒涼たるゴビ灘が続く。列車に乗ると中国の広大さが知れる。時々外を撮影したが、列車の窓が汚いために景色がうまく写らない。写真は半分あきらめて、全員を集めて酒盛りと自己紹介。ここでやっと全員の名前がわかる。やれやれである。名前がわかると親近感が湧き、少しづつ名前で呼び合えるようになる。これでなくては。!!。

    
昼食弁当                  軟臥室                車外ゴビ灘

 

 そうこうしているうちに夕食。18時40分。今回はそれぞれお皿で出てきた。結構量がある。ご飯の上に好きなものを取って載せ食べる。あまり動いていないのに食べすぎかも。食後は何もする事がない。クチャ(庫車)には夜中の2時半到着予定。少しでも体を休めておこうと布団をかぶる。本格的に眠ってしまった。体のほうが正直です。やはり疲れはあるようです。2時前に目が覚めた。他の方々も徐々に起き始めたので荷物をまとめ降りる準備をする。真っ暗です。2時45分に到着。こんな時間でも、綿花摘みの出稼ぎ労働者がたくさん降り、駅の外まで人があふれている。バスでホテルヘ。ホテルは庫車飯店。ここは2連泊。遅い時間なので、シャワーを浴びてベットに飛び込む。この時間で起きられるかナ。3時半を廻っていた、快眠。

  
夕食            クチャ(庫車)到着

 


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