2011年9月15日(2日目) 烏魯木斉からトルファン(吐魯番)へ

 

今日は6時半起床。昨日は移動だけでしたので、今日から本格的に観光の始まりです。7時より3階の食堂で朝食、バイキング。日本で朝はいつもトースト1枚だけなので今朝は自制し、まんとうと少しの料理のみとする。8時30分に専用バスで出発。今日はトルファンへ移動。途中のゴビ灘(たん)に風力発電の風車が多数ある。5年前に見た時より何倍かに増加している。水不足と電力不足は相変わらずの模様。ここでも経済発展の一端が垣間見えた。ボゴダ山脈を横切り一路トルファンへ。途中、5年前にもトイレ休憩で寄った「塩湖」のドライブインへ。ここも前とは変わっている。みやげ物屋さんとトイレだったところが整備されて大きな建物になっていた。周りは変わっていない。11時に絨毯工場に到着。最初の観光施設がトルファン郊外の絨毯工場とは。赫さん、やりすぎ。!! でも、スロースタートは長旅にはかえって良かったかも。

    
風力発電           ボゴダ山脈             絨毯工場

 

 絨毯工場の工場と駐車場の間に、小さな畑があり、野菜が植えてあった。何か異質な感じがした。従業員のお昼のおかずにでも使用されているのか。??
次は、近くにある「交河故城」。トルファン市街地の西16Km。二つの河が交わる高台にある城址遺跡。車師前国(紀元前2世紀〜後5世紀頃)の都と言われている。麹氏高昌国期(6世紀初頭)には交河郡城が築かれた。現遺跡は唐代(7〜10世紀)以降に建築されたもの。南北1Km、東西最大幅300m。遺跡そのものは変わりないが、5年前より駐車場、入り口付近が整備され、より観光地化されているのがチョット寂しい。前は外国人観光客のみでしたが、今回は中国人団体客がごっそり居る。週末でもないのに。自然に近いほうが良いと思うのは観光客のエゴかな。
観光後、少し走って昼食。早速、私の好きな「ラグ麺」も出た。日本のうどんに近い。食べ方はソーメンに近い。今回の旅の間、この「ラグ麺」は全員の口に合った模様。すでに13時半近く。

    
交河故城            交河故城            昼食

 

 次はトルファン北東38Kmにある「ベゼクリク千仏洞」。中国各地に、このような石窟がたくさんある。敦煌の「莫高窟」が有名ですが、ここもなかなかのもの。西遊記で有名な「火焔山」山中にある。石窟の開削は6世紀から9世紀中期。当時は仏教が信仰されていたが、イスラム教の浸透とともに破壊され、現在は一部分が残っているのみ。石窟の前でウイグル人のおじいさんが楽器を奏でながら歌っていた。我々を認識すると日本の曲を演奏し始めた。いろいろな意味で印象的。
2Km程離れたところの「アスターナ古墳群」へ行く。高昌国住民と唐代西州住民の墓地郡。壁画やミイラが多数出土している。周りにはまだ発掘されていない広大な地域があり、多くのミイラが眠っている模様。見学は3基のみ。これらも5年前に訪れていた所。

       
火焔山            ベゼクリク千仏洞           ウイグル族のおじさん          アスターナ古墳群

 

 次も数キロのところにある「高昌故城」。入口付近で子供たちの物売りがたむろしている。バスを降りるとしつこく付きまとう。私は追い払い、気にもしないが、優しそうな人にはしつこく付きまとう。見ているだけでちょっと嫌な感じ。ここは入り口から宮城までロバ車が有名。麹氏高昌国(6世紀)から高昌ウイグル帝国(12世紀)にかけて国都として繁栄した。総面積200万u、周囲5Km。玄奘三蔵がインドに向かう途中、2ヶ月間滞在した。宮城は5年前修復中だった。現在は完了。でも、周りの建築物の損壊は激しい。中国としても、たくさんある遺跡を保存修復する余裕はないようだ。勿論、地方政府にはそれだけの余裕はない。

    
ロバ車              高昌故城             高昌故城

 

 次はトルファン市街の東南2Kmにある尖塔「蘇公塔」。1779年にトルファン郡王スレイマンが父親のために建てた。高さ44mの塔。新疆イスラム建築様式の代表作。現在、塔は傾斜しており、入れない。横にモスクがある。又、外にはイスラム様式の墓地があり、いろいろな形をしており、日本では見たことがなく面白い。この形の中ではなく、下に埋葬されている。18時半まで見学。ここは初めてでした。

    
蘇公塔             蘇公塔          イスラムの墓

 

 この後、レストランで食事をしホテルへ。今晩は「火洲大酒店」。20時前に到着。徐々に慣れてきたが、最近のツアーは自己紹介もなく、同行者の様子が解らない。ようやく顔を覚え始めたところ。名前や性格を把握するにはもう少し時間がかかる。日数の少ない旅では、最終日辺りにようやく仲良くなるような状態。何とかならないものか。!!

 


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