プロローグ

 毎月送られてくる大手旅行会社のパンフレットは、良く目を通してはいたが、仕事諸々の日程もあり、この2年程は海外旅行から遠ざかっていた。チャンスとお金が無かったと言うべきか。?? もともと田舎好き、世界遺産好き、シルクロード好きの私にとって、シルクロード制覇は夢ですが、中央アジアはなかなか難しい。
現実には西安から烏魯木斉とトルコの西半分しか経験がない。カシュガル(喀什)には行きたいと思っていたが、中部国際空港発のカシュガル(喀什)行きのツアーはなかなか見当たらない。
そんなところに今回の情報が飛び込んできた。旅行会社では5回ほど出発日程が組んである。最も行き易いシルバーウィークを挟む日程を選択し出発3ヶ月前に電話したところ、催行人数10人で充足しなければ中止もありえるとの事。ちなみに「私は何人目?」「貴方が始めてです。」私は慌て者のようです。
それでも何とか催行人数になったようです。但し、5回組まれていた予定は、4回分「受付終了」となっており、どうやら催行は1回のみの様子。運が良かったのか、やはり変わり者なのか。??参加者10名のこじんまりとしたツアー。イヤー、楽しかった。


2011年9月14日(1日目) セントレアから北京、烏魯木斉(ウルムチ)へ

 

中部国際空港セントレアに7時20分に集合なので、朝5時25分発セントレア行き一番の直通バスで出かける。この時が一番心配な時間。バスは交通事情により遅れもするし渋滞もある。但し、国際線は2時間前集合なので、事故でも無い限り、乗り遅れはないだろう。7時着、丁度良い時間。ツアーデスクに出向く。9時20分発 CA−0160便、3時間半のフライト北京へ。約1時間後10時15分に機内食。今回は全て「チキン」を選択しようと思っている。家での食事が早い時間でしたので、こんな時間でも完食。予定より30分早く、11時20分に着。順調なすべり出し。
北京空港は、オリンピックにあわせ拡張したので、驚く程広い。飛行機よりバスで建物へ。そこから構内電車でイミグレーションのある建物まで移動。ここで入国手続き。

    
搭乗口            機内食チキン            CA-0160

 

ここで2時間ほどのトランジットで国内線へ乗り換え。と言っても、広い構内で移動も入国手続きもあり、余裕はあるが待ち遠しい程でもない。13時25分発、烏魯木斉行きCA−1297便。搭乗までは順調でしたが、北京空港の発着ラッシュは相変わらず。約1時間後14時15分にようやく離陸。所要時間4時間10分。名古屋−北京よりも長い。
ここでも離陸後1時間で機内食。又、「チキン」を選択したが、さすがに多宗教の国。「清真」のシールがある。これはムスリム(イスラム教)用と言う事。イスラム教徒は豚肉もエキスも食べない。ちなみに、今回の旅は新疆ウイグル自治区内なので、ほとんどの食事の肉は羊肉。特別にオーダーしなければ豚肉は決して出てこない。昔の仏教遺跡を巡る旅ですが、今はイスラム教徒ばかり。これが中国です。今日2回目の機内食なので、半分で止めておきました。
予定より30分遅れて18時10分に烏魯木斉空港に到着。ここでスルーガイドの赫(カク)さんと合流。珍しい名前ですネ。ちなみに日本からの添乗員Kさんは若くて容姿端麗なお嬢様です。 私にとって、烏魯木斉、トルファン迄は2回目なので、気持ちにも余裕があり、楽しい旅の始まりにワクワクです。
又、10名に添乗員、ガイド、運転手、たまに+現地ガイドだけなので、このバスでは座席が余り、移動自由。日本の観光バスとは行かないまでもカシュガル(喀什)を発つ迄同じバス、同じ運転手。快適な旅です。

    
CA-1397             機内食チキン「清真」           烏魯木斉空港

 

 すでに18時をまわっているが、市内はまだ昼間。中国は1国1時間。全て北京時間で表示(日本との時差1時間)しているので、飛行機で4時間も西に来ると、この時期でも20時から21時頃まで暗くならない。現地の生活は、時間をずらして行なっている模様。したがって、日本人の旅行者が朝7時(北京時間)に朝食を摂るが、現地ではまだ5時頃の感覚なんでしょうネ。その代わり夜は12時近くまで人声が絶えない。その頃は私は夢の中。御苦労様です。
烏魯木斉は新疆ウイグル自治区の首府であり、人口も2000万人を越えている大都会。前回来た時より、大きく綺麗になった模様。生活条件は日本より劣りますが、日本より活気がある。数年経てば又変化しているだろうと思えるエネルギーがある。日本にもこのエネルギーが欲しいと思った。
ホテルへ向かう前にレストランで夕食。早速「まずはビール」。ところが、これが高い。1本30元。北京より高い。相場の3倍。これにはげんなり。いつもであれば昼食、夕食は「まずはビール」でしたが、今回の旅は夕食だけビールにしました。いろいろな絡みがある事は解りますが、あまりにも・・・・・赫さん!!
ホテルは、「新疆屯河華美達大飯店」。ここは10泊、11泊目を含め3泊します。夕食後20時半頃部屋へ。ここまでは比較的スムーズでしたが、各部屋では電機、TV、風呂、お湯と、問題が続出して添乗員のK女史とガイドの赫さんはテンヤワンヤ。後日談ですが、岐阜から参加のHさんは、TVの消し方がわからず、バスタオルを2枚TVに掛けて寝たとか。周りは大笑いでしたが本人はキョトン。「そんなに笑う程おかしな事かナ。??」。楽しい方です。
今日は移動ばかりでした。朝が早かったので、早々に明日の準備だけし眠りにつきました。約17時間半稼動。快眠。

    
烏魯木斉市内              夕食                 夜景(部屋より)

 


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