2006年9月13日(3日目) ウルムチからトルファンへ

 

 昨夜が遅かったので、今日は7時30分に起床。食後荷物整理。明日の夜、トルファンから敦煌まで夜行列車に乗る。スーツケースは事前に荷物室に入れるので、今日明日の2日間分に必要な荷物は、ディバックに詰める。これじゃツーディバックだ。スーツケースは先に廊下出す。10時に出発。まず、近くの「紅山公園」に行く。標高1391m。公園自体はなんともないが、ここからウルムチ市内が一望でき、景色は良い。街中と周りのゴビ譚がはっきり区別されている。広大な国土のほんの一部に現代的な都市が造られている。日本と違い、かえって何もない広大な国土を強調されるよう。ウルムチは新疆ウイグル自治区の区都であり、人口175万人。それが、小さな田舎の都市に見える。10時半まで20分の観光。

    
紅山公園              紅山公園より              紅山公園より


 続いて「新疆ウイグル自治区博物館」。ここには三千年前の「眠れる美女」で有名。なかでも、アスターナ古墳から発見された”唐墨”は、奈良の正倉院に収蔵されている唐墨とほとんど同じものだと言う。砂漠から発見されたミイラの展示で存在感を示している。
最も目を引くのが三千年前の女性のミイラ。年齢は二十そこそこで、(哈蜜)ハミで発掘された。目も窪んでいない、眉毛も抜けていない、産毛までハッキリと見える、唇も干からびていない。金髪を何本も三つ編みにしている。爪まで完全に揃っている。それで”眠れる美女”と言う。その他にも計12体ものミイラを始めとし、アスターナ古墳群にて発掘されたものなど、意味ある展示物が多い。残念ながら撮影禁止なので、中は撮れない。10時45分から12時15分まで90分間。

    
新疆ウイグル自治区博物館

 

 地元の人達の市場、バザールを見学する。野菜、瓜、ブドウ、肉、何でも売っている。値段も書いてあるが、高いのか安いのか解らない。バスの中で皆で食べようと思い、ピンクの砂糖まぶしのようなものを量り売りで買った。日本では食べた事がない。梅干の砂糖煮見たい。なかなかおいしい。あまり甘くなく、口直しにもいい。ところが、買いすぎてバスの中を一周廻しても半分も減らない。まあいいか。地元民が不思議そうに見ている。ここでは中国人以外は見なかった。と言う事は、あまり観光客が来ないところかも。そういうところが良い。13時まで30分間。

    
バザール

 

 今日は遅めの昼食。ツアーメンバーが3つの丸テーブルに分散。面白い事に、食事の旅にメンバーが違う。徐々に食事メンバーが固定されるのではと思っていたが、皆気にせず、空いている席に座る為、新たな話も聞ける。ご夫婦で又ご家族で参加されている方は、纏るが、その時々で違うのもよろしいものです。出てくる料理は、あまり違いがないように思える。甘い、辛いの差はあるが。本日は郷土料理。??? 14時10分まで。

    
昼食-新疆料理

 

 昼食後みやげ物店でショッピング。何も買う物がない。私は、事前に土産の個数を決めて旅行する。又、買いたい物を下調べしてあるので、単価も想像できる。余程気に入ったものが無い限り、衝動買いはない。今回の旅では、「夜光杯」をいくつか買いたいと思っている。
15時過ぎにウルムチを出発し、トルファンへ向かう。ウルムチ市街地を抜けると、家一軒無い。天山山脈とボゴタ山脈を車窓に眺めながら、ゴビ譚の中の一本道をひたすらトルファンへ。途中、風力発電装置がゴビ譚の中に突然現れた。右にも左にも、総数300機近くあるように思える。中国らしいところは、その中のいくつかは故障していたり、羽が折れて止まっていた。日本には、まだ、こんなにまとまっているところは無いと思う。18時過ぎに今晩のホテル、トルファン大飯店に到着。天山山脈の東側にすり鉢状に落ちこんだ南北60km、東西120kmのトルファン盆地は、中国の最低地として知られ、盆地の底にある艾丁
(がいてい)湖の湖面は標高−154m、その深さは−399mの死海についで世界第2位。

    
天山山脈               風力発電機群            トルファンへ

 

 チェックイン後に、ホテルの隣にあるレストラン?で食事。ここは提携しているのか。相変わらずの食事だが、まずくは無い。新疆料理とのこと。昼食とあまり違いは無い。

    
トルファン大飯店              夕食             夕食    

 

 夕食後、ホテルの反対側に、ウイグル族民族舞踊を見に行く。広めの庭に板囲いをし、絨毯を敷いただけの田舎芝居小屋より粗末な感じ。見学用にはイスが並べてある。ここで楽器の演奏、並びに踊りが行なわれた。新疆ウイグル自治区はその名の通りウイグル人が多いが、漢民族その他の民族も結構居る。基本的にはイスラム圏である。ウイグル人は漢民族とは違い、小柄であるが目鼻立ちはハッキリした中央アジア系の顔立ちである。言葉もウイグル語を使っており、中国ではない感じがする。中国の火薬庫と言われる所以か。
21時まで1時間程見学し、最後は客も全員出て、見よう見まねで踊っていた。

    
ウイグル族の民族舞踊

 


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