2006年9月12日(2日目) 西安からウルムチへ

 

今日は6時起床。旅に出ると、いつもより早く起きてしまう。食後、8時55分に出発。まず、大慈恩寺に行く。ここには大雁塔がある。
大雁塔寺は、西安市区から南へ4km、雁塔路南端の大慈恩寺内に建つ。現存する古塔の中で最も有名。古都の象徴とされ、西安市の徽章にもデザインされている。 大雁塔の正式名称は「大慈恩寺大雁塔」。創建は652年、楼閣式のレンガ造りで、隙間は漆喰で固められ、レンガ壁の上に角柱がのぞく、中国独特の伝統建築様式をとっている。 中は7層になっており、登る事が出来るので、希望者だけ登った。勿論私も登る。上からは結構眺めが良い。9時15分から10時40分。最後に寺内にある一棟で、書籍の説明販売があったが、胡散臭い。あまりにも中国的商売。これが、旅の間何処でも付いて廻る。ツアーは、これが嫌なところだ。

    
大慈恩寺            大雁塔              大雁塔7階より

 次は「華清地」。驪山(りざん)(1,256m)の麓にある風光明媚な温泉地。歴代の皇帝が温泉を楽しみ、古くは秦の始皇帝もこの温泉に入ったということが伝えられている。唐の玄宗皇帝(在位712〜756)が天宝6年(747)に本格的な宮殿として整え、華清宮と改称した。 玄宗は、毎年秋から翌年春まで傾国の美女として名高い楊貴妃と共に華清池に住み、温泉に入り歌舞を楽しみ、酒宴の日々を送ったらしい。華清宮には玄宗の蓮花湯、楊貴妃の海棠湯という専用の浴室が造られた。蓮花湯、海棠湯は遺跡発掘により、浴室の全貌が明らかになっている。大理石で造営し、白い玉石で魚,龍、雁,蓮の花などの彫刻をほどこした豪華なもので、当時の栄華がしのばれる。11時20分から12時15分まで。

     
華清池

 

 すぐ近くの大きなドライブインのようなところで昼食。日本人向けのツアー用料理だと思いますが、なかなか口に合う。もっとも、私は、現地の珍しいものなど何でも試食して見たい好奇心旺盛な中年なので、よほどまずいものでなければ、興味を持っていただきます。そんな事も楽しみの一つとして旅をしていますから、日本人向けの味付けより、現地料理そのものを食べてみたい。旅は、トラブルも含めてトラベルだと思っています。全てを楽しまなくっては。
昼食は12時20分から13時15分。その後、秦の始皇帝陵を右手に見て、いよいよ注目の兵馬俑館。

    
昼食                始皇帝陵

 

 次が、楽しみにしていた「兵馬俑館」。1974年3月臨潼県晏寨郷西楊村の村民が秦始皇陵の東1.5Kmの所で井戸を掘る時偶然に兵馬俑坑を発見した。発見順序で1,2,3号坑と名づけられ総面積は22,780uある。 約6,000体の戦袍武士俑が実戦軍陣で配列している。2号坑からは1,000余体の陶俑及び500体の車馬が出土している。3号坑には馬俑が4体、馬車1台及び568体の陶俑がある。 秦兵馬俑は体格が逞しいだけではなく製法も精緻で造型も正確で工芸水準が高い。当館ではまた数万の実戦兵器が展示され 種類が揃っており皆巧みで非凡な技芸を見せている。当館は中国十大名所に選ばれユネスコに世界人類文化遺産に登録されている。 1号館では、本来の見学場所よりさらに近い4mから見学。歴史の偉大さ壮大さを痛感しました。13時30分から15時30分までタップリ。

    
兵馬俑坑入口           兵馬俑坑1号館             兵馬俑展示館

 

 次に、シルクロードの出発点となる西安城西門に向かう。各門には名前があり、ここは安定門と言う。中国には城壁で囲われた都市がたくさん有るが、4面、綺麗に残っており非常に整備されている。1周24Km、高さは12mあり、幅は12m〜14m。石畳になっているが、自転車やリヤカーも通っている。ここを3週するマラソン大会が毎年行なわれているらしい。643年、玄奘三蔵もここから旅立っていった。1年をかけてインドに到達。門から西へ、真直ぐな道が見えていた。17時30分から18時15分まで。

    
西門城壁の上        安定門          シルクロード方向

 

 この後、西安空港内のレストランで夕食、20時45分発HU−7828便でウルムチへ。約3時間40分のフライトで0時20分ウルムチ着。中国は、全土をひとつの北京時間で統一した表示を使用しているので、こんな時間ですが、実時間として新疆ウイグル自治区で2時間の時差がある。ホテルに1時30分着。風呂もそこそこに睡眠。

  
ウルムチ空港着            新疆大飯店

 


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