2006年9月17日(7日目) 西安から帰国
予定の観光も、計画より早めに終わり、西安での日程表には今日行くところが在りません。朝9時にホテルを出発。バスの中での説明では、美術館へ行き、みやげ物屋に寄るとの事。まずは「陝西省美術博物館」に行く。さすがに古都西安の美術館だけあって、展示物も目を見張るものが多い。書や掛け軸は良くわからないが、特に玉の類は豊富で、彫刻も繊細な物が多い。感心しているところ、最後の部屋にあった棚に収まった8点程の玉(右下)を棚ごと販売するとの事。こんな棚が5つ程ある。中国の地方の美術館では何処でもやっている商売だけど、こんな立派な?美術館でもと興ざめしてしまった。金額は、3桁前後。ところがである。もっと驚いた。それを買った人が3人も出てきた。!!!ビックリ!!!。あと二人が、棚ごとは無理だと、中のひとつを買い、持ち帰り用に荷造りしてもらった。証明書を入手して喜んでいたのだが、これが後で問題になるのだが。イヤ〜〜、すごいの一言であった。9時半〜10時半。
陝西省美術博物館
陝西省美術博物館
ガイド曰く、こんな良いものを見た後でみやげ物屋に行っても仕方ないので寺に寄るとの事。「青龍寺」に行く。西安市の東南部の楽遊原にあり、紀元582年に創建され、原名は霊感寺、紀元711年に青龍寺と改称された。唐の時代にはかなり有名な寺院で、日本との縁が深い。著名な「入唐八家」のうち、六名の僧侶がここで仏教を学んだ。最も有名なのは空海である。唐の徳宗貞元二十年(804年)に第十六回の遣唐使に随行した弘法大師空海がここに止まって3年、恵果法師を師として、真言密宗を伝習した。1981年、日本仏教界は青龍寺の境内に、空海記念堂と空海記念塔を建立した。曰く、四国八十八ケ寺の0番札所と称し、僧が御朱印を押してくれた。中国の寺で御朱印をもらったのは初めてだ。11時から11時半。
青龍寺 空海記念塔 青龍寺本堂
青龍寺を最後の観光とし、昼食後、西安空港に向かう。13時。すぐに荷物検査になったが、ここで、先程美術館で購入し持ち帰ろうとした荷物が問題になり、一人が空港公安部に連れて行かれてしまった。他のツアーメンバーは事情も判らず取り残され、ガイドは事態の収拾にテンヤワンヤ。どうも、荷物を開けろと言われたが、言葉がわからず証明書を見せて無理に通ろうとして騒動になった模様。美術館では証明書を見せれば開けなくても良いと荷造りしてしまってあるわけだから。中国の公安は日本とは比べ物に成らないほど強引。言い訳なんて通らない。あわや留置寸前で何とか頭を下げて収まった模様。怖い怖い!!。西安発14時30分MU−291便には間に合い、上海経由中部国際空港セントレアまで、5時間20分のフライト。
西安空港 西安空港 西安搭乗機
上海を飛び立つまでは順調だったのですが、それからが又ひと波乱。旅行の事で日本の事はスッカリ頭から消えていた。それが海外旅行の良いところでもあるのですが。中国と日本の間に台風があるらしい。その台風を避けて飛行するので到着が1時間遅れる。帰りの直行バス、最終便に間に合わない。今日は日曜日。明日には出勤しなければならない。ガイドさんから時刻表を借りて無い智恵を搾り出す。セントレアから名鉄電車でJR名古屋駅に出て、唯一運行されている夜行列車「トワイライトながら」を利用し何とか夜中の3時半に帰宅。トラブルもトラベル。大きなトラブルは無かったが、思い出に残るシルクロードの旅でした。