徒然なるままに
局免 電子申請 顛末
最近は、あらゆる所を利用して「総務省電波利用 電子申請・届出システム」のPRがなされていました。
東京のハムフェアーは勿論、支部大会、地域のハムフェアーでもチラシを配布していました。大々的にPRが始まって暫くたっていますので、今回の申請は電子申請に挑戦してみる事にいたしました。
そこで、「無線局免許状」を確認してビックリ。クラブ局の有効期限が後1ヶ月しか残っていない。今から申請しても、再免許申請には間に合わない。大失敗です。仕方なくクラブ局は新規、個人の「移動しない局」と「移動する局」は期限まで4〜5ヶ月ありますので、再免許申請となりました。
チラシを見て申請の流れを掴みました。「@ID・パスワードの取得」−−→ 「Aパソコンより申請データの入力」−−→ 「B手数料の納付」−−→ 「C免許状受領用の返信封筒送付」
@ パソコンより必要データを送信。後はユーザIDと初期パスワードが送られてくるのを待つだけ。但し、個人局とクラブ局がありますので、別々に2回必要です。これはすんなりと、数日で届きました。パソコン操作以外はあまり問題はなし。
A まとめて処理しようと、3枚分の申請を一度に行ないました。個人の2枚分は、画面の(必須)と書いてある項目を中心に入力し、問題なく送信できました。クラブ局は新規になりますので、定款、クラブ員名簿、申請リグなどの入力で手惑いました。これらは(必須)となっていません。又、表示されている画面で入力するのではなく、それぞれの入力画面に入るためのクリックが必要です。これが見難い。最低限何処までが必要か示されていません。しかも、未記入でも申請送信が可能な項目と、送信が出来ずエラーになる項目があり、初めての申請では無理な方が出てくると思います。おかげで、紙の申請は何回か経験がありますので、事なきを得ましたが。
又、データ送信の度に、申請書の問合せ番号が交付されますが、総務省からの訂正通知にはこの番号が記入されていません。同一日に3通の申請をしたために、どの申請書に対する訂正通知なのか解りません。訂正指摘内容を吟味し自分での判断が必要です。この点を窓口に電話確認したところ、「同時複数申請には対応していません。」とのつれない返事。大金をかけて作成したと思われるシステムも、申請者側に立った検討はなされていないようです。
B 納付は、事前に納付可能銀行一覧に、いつも使用している地元の銀行名があったので心配していませんでした。数日して3件の納付通知がメールで来ました。1件につき数字が3個のみ。収納機関番号、納付番号、確認番号。これをプリントして銀行に出かけました。しかし、ATMにはこんな振込方法がありません。あちこちを操作してみましたが解りません。不審者と間違われてもいけないので窓口で確認。書類を見せて説明しても誰も解らず。最後に、本店に確認してもらいましたが、そんな変な番号だけでは振込できませんとの事。「相手の銀行名と口座番号を・・・・」そんな事は知っているって。
さて困りました。どうしよう。!! 最終的には紙申請に切り替えると決意し、それでももう一行いってみようと。
取引も無く行った事もありませんが、チャレンジするなら大手都市銀行をと思い、三菱UFJ銀行にいってみました。ATMで振込を選択してみましたが同じです。番号だけの入力にはなりません。最後に行員に確認しましたが、「そんな振込は経験ありません。」これはダメだとあきらめた時、行員の一人が「そういえば、昨日ATMに入力ボタンがひとつ増えました。確認してみますか。?」各種申請?だったと思いますが、行員も使ったことが無いそうです。「勉強のために私も見ていていいですか。?」行員と仲良く振り込み完了となりました。
帰ってきて総務省のHPを再確認。納付可能銀行一覧には120行ありますが、ATM納付が可能な銀行は都市銀行4行(りそな埼玉を含む)、地方銀行9行、別途ゆうちょ銀行はOKでした。ATMが対応していない銀行はほとんど窓口でも対応していませんので、文書振込もできません。細部を見落としたのは私ですが、長期間PRしているシステムでもこんなものかとガッカリしました。
C は返信用封筒を送るだけなので問題ありません。今は免許状送付を待つのみです。
もうひとつ、このシステムは初期パスワードを変更し使用すると共に半年ごとにパスワードを替えなければなりません。次回の申請は5年後になるわけですが、そのまま今のIDとパスワードの変更を繰り返す方はいないと思います。セキュリティー上、長期の固定パスワードの問題はありますが、IDを保持するには問題なシステムです。
総評すると、新規の方にはお勧めできません。申請の流れと内容を熟知されている方々には、多少の問題はあっても出来るのかなと思います。又、このシステムをさらに改良推進して、誰にでも簡単に申請できるようにしてもらいたいものです。5年経ったら又新しいシステム、なんて事にはならないでしょうネ。!!!
2011年10月5日
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